気仙沼市の鹿折地区は津波だけでなく重油タンクと漁船から流出した大量の油から発生した火災が4日間続き、壊滅的な被害を受けました。津波の被害を免れた家屋でも、多くがこの炎に飲まれてしまいました。
左の写真は、震災発生から3週間後の鹿折地区。右の写真は、3ヵ月後です。
上の写真の真ん中を走る国道の右側には、現在、プレイグラウンド・オブ・ホープの遊具を中心に「マルシェパーク」と呼ばれる遊び場があります。国道 左側には、「復幸マルシェ」として、鹿折地区の被災したお店の経営者さんたちが集まって、プレハブの合同仮設店舗を作り、お店の再建だけでなく地域復興の ために様々な活動をしていらっしゃいます。プレイグラウンド・オブ・ホープはマルシェのみなさんと力を合わせ、近隣の子供たちのための遊び場を作ることが できました。
下の写真は、プレイグラウンド・オブ・ホープ設置作業の前~最中~後の、現地の様子です。設置完了後数週間で、レインボー社の遊具のまわりには、地 元の皆さんやボランティアさんにより花が植えられ、テーブルやイス、素敵な木製ブランコが設置され、この場所は様々な年齢の人々が楽しむことができる、と ても素敵なコミュニティパークになりました。近隣の保育園や幼稚園も通園バスを利用して遊びに来てくれます!
<<< 復幸マルシェのブログより抜粋 >>>
マルシェの遊具で子供達が大はしゃぎ!(@^▽^@)/
昨日設置を追えたばかりの遊具に、今日は子供達が次々遊びにやってきましたぁ。
まだ特別なお知らせや案内はしていなかったのですが、先に遊んでいる様子を見つけると、近所のちびっ子とお母さん達がどんどん集まってきました。元気にはしゃぎながら日暮れ近くまで何時間も遊具遊びを楽しんでいましたよ。
その様子を見ながらふと思ったのは、震災は子供達からも多くのものを奪ってしまっていたんだなぁということでした。
震災前、日常の中で当たり前に見かけていた親子で楽しそうに遊ぶ姿、本当にひさしぶりに見た光景でした。鹿折は公園や広場、子供達が遊べる場所がほとんどなくなっていましたから当然ですよね。
子供達が成長していく上で、少しでも多くこの鹿折での楽しい思い出を作れるように頑張っていきたいと感じました。ひび割れたコンクリートの基礎ばかりが一面に広がる中に、ぽつんとできた小さな遊び場。
ここで楽しく遊んだ思い出を胸に、彼らが大人になったときこの鹿折の町を愛し、僕らの後を継いで町を築いていってくれたらいいなとしみじみ思いました。
遊具のご支援と設置にご協力いただいた皆様に重ねてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。m(_ _)m