皆さんの子ども時代と今の子どもたちの生活は様々な点でびっくりする程違いますよね?
スマホやタブレットが生活の中にあるのは当たり前。
話しかけたら答えてくれるAIを搭載した機械もたっくさんある。
映画やドラマはわざわざレンタルビデオ屋さんに借りに行かなくても、ネットで探したらすぐ見れる。
タッチパネルなんてドラえもんの世界の中だけでの物だと思っていた子どもの時のことを思うと、ちょっとびっくりしますよね!
そんな様々な変化の中でも、特に大きな違いは屋外で子どもたちが過ごす時間だと言われています。
電子機器でゲームをする時間が増えたり、習い事などで遊びに行く時間がなかなか無かったり、安全面での不安から家の中での遊びを選んだり…
しかし、外遊びには子どもが健康に成長して行く上で想像以上に多くのメリットがあります。
んー、でも外遊びが大切なのは分かってるけど、何がそんなに特別なの…?
外遊びの重要性についてもっと詳しく知りたい!
そんな皆さんのために、今回は外遊びが子どもにとって大切な10の理由をとりあげていきます!
外遊びが子どもにとって大切な10の理由
# | 外遊びが子どもにとって大切な10の理由 |
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1 | 太陽光を浴びられるから! |
2 | 管理能力がアップする |
3 | リスクを取ることを学ぶ |
4 | コミュニケーション能力・社交スキルが身につく |
5 | 想像力・発想力が豊かになる |
6 | 地球への理解が深まる |
7 | 集中力が高まって、ストレスが軽減される |
8 | 自分自身への理解が深まる |
9 | エネルギー放出の場 |
10 | 夜、ぐっすりと眠れる |
1. 太陽光を浴びられるから!
子どもに太陽光を浴びさせると紫外線の影響とか日焼けが心配…
そう思って心配している方もいるかもしれません。
しかし、太陽光は子どもの健康的な成長を促す上でとっても重要なんです。
人の体は太陽光、その中でも特に紫外線を浴びることによって、体内のビタミンDの生成がされます。
このビタミンD、私たちが健康的な生活をする上でびっくりする程沢山の手助けをしてくれているんです。
例えば、骨の成長、免疫力の向上、感情のコントロール、しっかりとした睡眠… これらの物はビタミンDの存在を無くしては得られないのです。
こんなすごい働きをするビタミンDを外遊びによってどんどんと生成することによって、子どもたちは風邪をひきにくくなり、肺などの臓器も強化され、体力がぐーんとアップします。
子どもたちの健康的な身体的成長を促すためにも、是非毎日少しの間だけでも外で遊ぶことを勧めてあげてください!
2. 管理能力がアップする
子どもたちが子どもたちだけで子どもの世界の中で遊びを展開して行くことには驚く程たくさんのメリットがあります。
子どもたちだけで遊ばせるのって危なっかしいし、大丈夫か心配…
どうしても親としてはそういう気持ちが出てきてしますよね?
でも、そこはグッと我慢して何か問題がありそうでも見守ってあげましょう!
「可愛い子には旅をさせよ」と昔から言われているように、子どもにあえて困難に立ち向かわせるのも大きな愛情です。
子どもたちは大人の制限のない「外遊び」という小さな社会の中で、自分たちの遊びを作ったり、問題を解決したりして行くプロセスの中で次の5つの管理能力を身に付けることが出来ます!
A. 計画性
B. 優先順位の付け方
C. 問題解決能力・トラブルシューティング
D. 交渉力
E. マルチタスク能力
どれも生きていく上で欠かせない能力ですよね!
これらのスキルは元から子どもたちが持っているものではなく、経験や練習を積むことで徐々に発達していくものです。
その貴重な練習場となる「外」に是非お子さんたちを送り出してあげてください!
3. リスクを取ることを学ぶ
最近では子どもの安全が何事でも優先されるあまり、子どもたちが「リスクを取る」ことを学べる場が減っています。
でも、リスクを取ることは子どもたちが人間として大きく成長していく上でとっても重要なことなのです!
例えば、「木を登る」という行為をとって見てください。
親の視点から考えると子どもが木から落ちたら怖いという気持ちが真っ先にくるでしょう。
しかし、子どもに「木を登る」チャンスを与えなかった時のことも同時に考えてみて下さい。
木を掴んだ時の感触や、落ちた時の痛さ、登って行った時にだけ見える最高の景色、そしてそこで出会う今まで見たことのない虫たち…
「危ないからダメ」の一言が子どもたちがこれら全てのことを学ぶチャンスを奪ってしまうのです。
確かに木から落ちたら怪我をしてしまうかもしれない。
でも、失敗から学ぶことは成功から学ぶことと同じくらい大切です。
リスクを取ることは挑戦すること。失敗して悲しい思いをすること。成功して自信をつけること。失敗をどう乗り越えるか考えること。自分の弱さと立ち向かうこと。
子どもたちの強い精神力の発達のためにも、外での子どもたちの挑戦を温かく見守って応援してあげることが大事ですね!
4. コミュニケーション能力・社交スキルが身につく
外遊びの大きな魅力の一つは大人数で遊ぶ遊びです。
鬼ごっこやかくれんぼ、缶蹴りや陣地取り….
大人数で出来る外での楽しい遊びを挙げだしたらキリがありません。
子どもたちは友達とこのような外遊びをすることを通して “ルール” の概念を学んでいきます。
なぜルールがなければいけないのか。ルールを破るとどうなるのか。
友だちに何かして欲しい時、自分はどのように相手と接すれば良いのか。
そのようなことを友達との遊びの中の様々な失敗や成功を繰り返して学んで行くことで、子どもたちは徐々に社会で生き抜いていく上でのスキルを身につけていきます。
思いやりの心、公平であることの大切さ、妥協、人の意見を聴く力、自分の意見を口にする力…
ただただ遊んでいるだけのように見えますが、外遊びは子どもたちにこれだけ沢山のことを教えてくれる場でもあるのです!
5. 想像力・発想力が豊かになる
外の自然の中には五感で感じられる不思議なものがたーくさんあります。
身体に当たる風の冷たさ、虫が出す不思議な音、潰したら面白い形の種が出てくる木の実…
大人にとっては取るに足らないものだと思えるようなものでも子どもにとっては様々な想像を掻き立てるワクワクする出会いとの連続です!
これらの自然との出会いから、子どもたちは自分の道具を作ったり、ごっこ遊びをしたり、壮大なお話を考えついたりします。
昔から愛されている小説「赤毛のアン」の主人公であるアンも、雄大な自然に囲まれて想像の翼を広げていきましたよね!
このように外遊びは室内にいるだけでは活性化されない脳の一部を刺激し、子どもたちの想像力や発想力を豊かにしていってくれるのです。
6. 地球への理解が深まる
外遊びは子どもたちに世界がどのように動いているのか教えてくれます。
雪の上を歩くとどのような感触がしてどのような音がするのか?
植物はどうやって成長するのか?
土を触るとなんで暖かいのか?
どうやってちょうちょうは飛び方を覚えるのか?
外で遊んで、自然に触れていると、子どもたちには様々な疑問が浮かんできます。
そして自然の世界は、子どもたちがその動きや変換を観察することどしっかりと疑問に答えてくれます。
こうして、外遊びは実は数学、科学、生態系、鳥学、植物学、季節、時間、天気などあらゆる分野の先生と化してくれるのです!
子どもたちは自分の体でこれらのことを学ぶことで本やインターネットで情報を得るより断然深い理解・知識を手に入れる事が出来るのです。
7. 集中力が高まって、ストレスが軽減される
外遊びは子どもの集中力を高める効果があることでも知られています。
皆さんも都会の喧騒にいる時と自然の中に身を置いている時の違いを思い浮かべてみてください。
都会にいる時は、常に沢山の考えや感情が頭の中で交差し合い、落ち着いて一つのことに集中するチャンスが中々ないのではないでしょうか?
それに比べて自然の中にいる時はどうでしょう?
五感で感じること全て(鳥のさえずりや陽の光、草の緑色の眩しさなど)に知らず知らずのうちに身を向けている自分に気づいた経験がある人もいると思います。
子どもたちにとってもこれは一緒です。
自然は子どもたちが自然の時間の流れに沿って物事を観察するスペースを与えてくれるため、子どもたちは自分たちが疑問に思ったことに真っ直ぐに集中する事ができます。
また。コロラド大学の研究チームが「緑豊かな遊び場での遊びが子どもに与える影響」を調査したところ、自然豊かな場所で遊んでいる子どものストレスレベルはそうでない子どもと比べて圧倒的に低い事が分かったんです!
研究によると、外の自然環境は子どもたちの日頃の生活からの逃避場所としての役目を果たすことによって、彼らのストレス軽減に大きく役立っているんだとか。
こんなにメリットが一杯だなんて、やっぱり自然は偉大ですね!
8. 自分自身への理解が深まる
外遊びは子どもたちが自分への理解を深める上でも大変重要な役割を果たします。
ブランコをどれくらい高く漕げるか。
どれくらいの高さまで木を登れるか。
砂の上で転げ回るのはどんな感触なのか。
このような体験を通して、子どもたちは自分の限界を試していくことで、自らの身体的・精神的な能力を認知できるようになります。
自分の身体の限界は試してみないと分からないし、何かが出来た時・出来なかった時の悔しさや喜びや痛みの感情は経験してみないと子どもたちは学べません。
外遊びは、子どもたちが自分の新たな能力の発見の場であり、彼らの人間的成長や可能性を大きく広げるものでもあるのです!
9. エネルギー放出の場
アメリカの教育現場では、子どもたちは体を動かさない勉強などのアクティビティに長時間専念するしていると、身体の中に発散しなければならないエネルギーが溜まっていくという考え方がよくされています。
このように子どもたちの身体の中に蓄積されたエネルギーは外遊びを通して健康的に放出出来るんです。
例えて言うならば、机に向かって使い切っちゃった電池を、外で遊ぶことでリチャージするというイメージ!
外で十分遊んで身体の充電を終えた子どもたちは、また勉強などに集中して取り組む準備が出来ます。
お子さんの宿題があまり捗っていない様子が見られた時など、数十分外で走り回ってくることを促すのもいいアイディアかもしれません!
10. 夜、ぐっすりと眠れる
夜、子どもたちが全然寝てくれなくて本当に困る!
こんな悩みを持っている親御さんも少ないのではないでしょうか?
現代社会では家族全員が日々忙しく、中々規則正しい生活を親子で心がけるのが難しくなっています。
最近では、夜しっかりと寝付けず、そのため朝起きられないために学校に行くのに苦労しているお子さんも多いようです。
外遊びはそんなお子さんたちの規則正しい睡眠を促すのにも一役買ってくれるんです!
これは、外遊びをすることによって生成が促されるメラトニンというホルモンに深く関係しています。
人の身体は、日中に日の光を浴びると夜中にメラトニンが作られるようになっており、それが分泌されることによって眠気が誘発されます。
このメラトニンは自律神経を整える役割も果たしてくれており、しっかりとした生活リズムを刻む上で大変重要な役割を果たしてくれるんです!
逆に外遊びをせずに家の中でテレビゲームやスマホをしていると、画面から出る光の刺激が強すぎて、メラトニンの分泌が抑えられてしまうそう。
そのため、子どもたちは寝不足気味になってしまい、それによって自律神経の乱れにも繋がってしまいます。
自律神経の乱れは体調不良にも繋がってしまうので、とんだ悪循環となってしまいます!
これを知ると、いかに外遊びや自然のパワーがすごいかよく分かりますよね!
まとめ
今回は外遊びが子どもたちにとって大切な10の理由を挙げてみました。
普段は忙しくて忘れがちですが、いざ考え直してみると、いかに自然が偉大であるか改めて分かり、本当にびっくりします。
子どもたちの健康的な精神・身体の発達のために、皆さんもどんどん自然パワーに頼ってみてください!
意識して、一日10分間だけでも子どもたちに外で遊ぶことを促すことによって、日々の生活に素敵な変化が生まれるかもしれませんよ!
また、この記事に挙げたこと以外にも、「うちではこんな外遊びのメリットを実感した!」という意見のある方や、「どうしたら子どもが外に出てくれるのかわからない… 」などという悩みがある方はコメントを残して頂けると嬉しいです!